わかるようでわからない概念、それがスマートコントラクト。
何となく分かるけど、ふわっとした認識でうまく説明できない。

「ブロックチェーンでよく聞くアレでしょ?」
くらいの、ふわっとした存在だと思います。
というわけで、ぼく自身あやふやだったのでこの機会に調べてみました。
その結果をもとに解説していきたいと思います。
■ スマートコントラクトの概要
①契約の自動化
一言でいうとスマートコントラクトとは、コンピュータプログラムによって一定のルールに従って実行される取引のことです。
条件がそろったときに自動的に実行されて取引が成立します。
お金を所持しているヒト「お金を送ります」
→【送金手続き】→
受け取るヒト「お金を受け取りました」
みたいな感じです。
人間の承認は介在しません。
お金を送りたい人が手続きをすることにより自動的に契約が実行されます。
②つまり自動販売機みたいなもの By Nick Szabo
コンピューターサイエンティストのNick氏はスマートコントラクトを一つの例として自動販売機に例えました。
→自動で商品が出てくる
決まったルールで取引プロセスを自動化しているという意味では、スマートコントラクトのようなものですね。
③ブロックチェーン上で動く
ブロックチェーン上で動いているアプリケーションが、仮想通貨の世界で使われているスマートコントラクトです。
仮想通貨の送金や交換の際に行われる、取引契約のプログラムが、スマートコントラクトというわけです。
スマートコントラクトのおかげで僕たちは、24時間いつでも、人間によるチェックなしで、仮想通貨のやり取りができるんですね。
■ スマートコントラクトの特徴
①取引プロセスの自動化により決済期間の短縮
銀行だと時間外に振込手続きをすると、反映されるのは翌営業日みたいなこともありますよね。
営業時間内に行ったとしても、窓口で何十分も待たされることもあります。
しかし、スマートコントラクトは完全に自動化されているので
「今日は休業日なので取引はお休みです」
みたいなこともなく、いつでも決済できます。チェック機構も自動です。
②仲介者排除によるコスト削減
買い物に行ったときに、レジ担当の店員さんがバーコードをピッピと読み取る。
いちいち金額を打ち込んでいた昔よりは楽で早くなったとはいえ、ヒトの手はかかっています。
IT化が進んだ現在でも、決済のための端末を操作するのはヒトです。
しかしブロックチェーン上のスマートコントラクトでは、すべてプログラムが自動的に処理してくれます。
人は一切介在しません。
なので、信頼性を担保するために第三者に払っていたコストも掛かりません。
一度契約をスタートしたら終了するまで完全自動です。
手数料が全くかからないわけではないですが、高額になりがちな人件費がかからないのは大きいですね。
③手続きの簡略化が可能
現実世界だと、例えばお金を借りるときには、借用書を作ったり実際にお金をやり取りしたりします。
これって面倒ですよね。
手間もかかるし、書類に不備があったり、渡すお金の額が違っていたりなんてミスも起こりえます。
対して、ブロックチェーン上のスマートコントラクトは決まったルールで自動的に契約を履行します。
なので契約書の締結のような面倒なこともありません。
プログラムにより自動で手続きが進みます。
④取引を信頼によらず実施可能
現実世界で離れたヒトとお金をやり取りしようとすると、仲介者が介在することになります。
銀行などの金融機関がその例ですね。
金融業は勝手にできるわけではありません(少なくとも日本では)。
この仲介者は、国から「認可」を受けた組織という意味で信頼を得ていると言えるでしょう。
また利用者側も、お金を預けたいと思ったら自分が信用できると判断した銀行などの金融機関を利用していることでしょう。
しかし、スマートコントラクトはブロックチェーンの非中央集権性の上で動いています。
管理者の存在なしで資金の移動を自動処理してくれます。
そこに信頼は必要ありません。
あるのはルールだけです。
■ まとめ
今回は「ブロックチェーン上で動くスマートコントラクト」という観点から、調べた結果を自分なりにまとめてみました。
言葉からは意味をイメージしづらい「スマートコントラクト」。
ぼく自身詳しいわけではありませんが、だからこそ自分なりに言語化してみたかったということもあり、概要と特徴をまとめてみました。
スマートコントラクトはこれだけではありませんが、どんなものかザックリとイメージを掴むのが理解への第一歩かなと思います。
ぼく自身、記事を書いてみて言葉の意味や概念を説明することの難しさを感じましたが、それもまた勉強。
これからも気になったことは調べて言語化していきたいと思います。
結論: スマートコントラクト = 自動販売機
ではまた~。
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